2011年8月22日月曜日

LVMの構築 ~1.ディスク追加とフォーマット~

LVMを構築するのに、まずはディスクを追加してHDDの容量を増やしておきます。

ディスクの追加
ディスクを追加するごとに
 /dev/sdb、
 /dev/sdc、
 /dev/sdd
というように、sd* の命名規則で増えていきます。
今回は8GBを3つ追加しました。

# デフォルト
$ ls /dev/sd*
/dev/sda /dev/sda1 /dev/sda2 /dev/sda5

# 1つ目追加
$ ls /dev/sd*
/dev/sda /dev/sda1 /dev/sda2 /dev/sda5 /dev/sdb

# 2つ目追加
$ ls /dev/sd*
/dev/sda /dev/sda1 /dev/sda2 /dev/sda5 /dev/sdb /dev/sdc

# 3つ目追加
$ ls /dev/sd*
/dev/sda /dev/sda1 /dev/sda2 /dev/sda5 /dev/sdb /dev/sdc /dev/sdd


フォーマット
fdiskのコマンドでフォーマットを行います。
初めてだと意味不明な文言が…。
「m」がヘルプなので、とりあえず「m」を選択。

$ sudo fdisk /dev/sdb

デバイスは正常な DOS 領域テーブルも、Sun, SGI や OSF ディスクラベルも
含んでいません
新たに DOS ディスクラベルをディスク識別子 0x61dc093d で作成します。
あなたが書き込みを決定するまで、変更はメモリ内だけに残します。
その後はもちろん以前の内容は修復不可能になります。

警告: 領域テーブル 4 の不正なフラグ 0x0000 は w(書き込み)によって
正常になります

警告: DOS互換モードは廃止予定です。このモード (コマンド 'c') を止めることを
強く推奨します。 and change display units to
sectors (command 'u').

コマンド (m でヘルプ): m
コマンドの動作
a ブート可能フラグをつける
b bsd ディスクラベルを編集する
c dos 互換フラグをつける
d 領域を削除する
l 既知の領域タイプをリスト表示する
m このメニューを表示する
n 新たに領域を作成する
o 新たに空の DOS 領域テーブルを作成する
p 領域テーブルを表示する
q 変更を保存せずに終了する
s 空の Sun ディスクラベルを作成する
t 領域のシステム ID を変更する
u 表示/項目ユニットを変更する
v 領域テーブルを照合する
w テーブルをディスクに書き込み、終了する
x 特別な機能 (エキスパート専用)

領域の作成
新領域の作成なので「n」を選択し、プライマリパーティションの作成なので、次は「p」。
とりあえずデフォルト値を利用することで、最初と最後のシリンダの所ではEnter押下
コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
e 拡張
p 基本パーティション (1-4)
p
パーティション番号 (1-4): 1
最初 シリンダ (1-8192, 初期値 1):  [←Enter押下]
初期値 1 を使います
Last シリンダ, +シリンダ数 or +size{K,M,G} (1-8192, 初期値 8192):  [←Enter押下]
初期値 8192 を使います

パーティションのタイプ変更
「t」を選択してタイプ変更を行います。
デフォルトの「Linux(83)」ではなく、「Linux LVM(8e)」を選択します。
Linux LVMにすることで、VGの作成ができるようになります。
コマンド (m でヘルプ): t
選択した領域 1
16進数コード (L コマンドでコードリスト表示): L
== 一部抜粋==
83 Linux
8e Linux LVM

16進数コード (L コマンドでコードリスト表示): 8e
領域のシステムタイプを 1 から 8e (Linux LVM) に変更しました



変更確認
変更したかどうかは、「p」で表示します。
コマンド (m でヘルプ): p

ディスク /dev/sdb: 8589 MB, 8589934592 バイト
ヘッド 64, セクタ 32, シリンダ 8192
Units = シリンダ数 of 2048 * 512 = 1048576 バイト
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
ディスク識別子: 0x61dc093d

デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム
/dev/sdb1 1 8192 8388592 8e Linux LVM

終了
最後は「w」で書きこんで終了
コマンド (m でヘルプ): w
パーティションテーブルは変更されました!

ioctl() を呼び出してパーティションテーブルを再読込みします。
ディスクを同期しています。

ここでフォーマットは終了。
どんなふうにできたか見てみると、/dev/sdb1 が追加されてますね。
$ ls /dev/sd*
/dev/sda /dev/sda1 /dev/sda2 /dev/sda5
/dev/sdb /dev/sdb1 /dev/sdc /dev/sdd

同じように他の2つのディスクも変更します。

ちなみに変更前と変更後は、こんな感じです。

(変更前)
ディスク /dev/sdd: 8589 MB, 8589934592 バイト
ヘッド 64, セクタ 32, シリンダ 8192
Units = シリンダ数 of 2048 * 512 = 1048576 バイト
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
ディスク識別子: 0x32b6d984

デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム

(変更後)
ディスク /dev/sdd: 8589 MB, 8589934592 バイト
ヘッド 64, セクタ 32, シリンダ 8192
Units = シリンダ数 of 2048 * 512 = 1048576 バイト
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
ディスク識別子: 0x32b6d984

デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム
/dev/sdb1 1 8192 8388592 8e Linux LVM

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